✳︎書籍名: 《兵器》
✳︎著者: 大田成男
✳︎出版社:(株)誠交堂新光社
✳︎発刊:昭和12年5月10日九版
✳︎ページ数 248p
◉もくじ
第1編:大砲と弾丸
第1章:大砲
第2章:弾丸
◉第2編 小銃と銃弾
第1章:小銃
第2章:銃弾
◉第3編 弾薬
第1章:発火薬類
第2章:爆裂薬類
第3章:発煙薬類
◉第4編 爆発物
第1章:手榴弾
第2章:地雷火
◉第5編 火箭及火器
第1章:火箭
第2章:火器
◉第6編 兵器の製造
第1章:兵器の製造所
第2章:火薬製造所
第3章:弾薬製造所
◉第7編 軍艦及其の装備
第1章:軍艦
第2章:砲台及堡塁
◉第8編 陸上の兵器
第1章:築城
第2章:工兵器具
◉第9編 通信兵器
第1章:電信電話
第2章:信号器具
◉第10編 軍用器械
第1章:測量器具
第2章:観測器具
第3章:写真機
◉第11編 兵器の改良と発明
第1章:兵器改良の歴史
第2章:新兵器の発明
本書『兵器』は、昭和12年支那事変の年に刊行された日本軍兵器の総合解説書と言える資料です。陸軍の小銃・拳銃・大砲・弾薬のみならず、海軍の戦艦主砲・砲台・軍艦装備、空軍関連の航空爆弾や信号器具、さらには機雷や風船爆弾にまで及び、当時の帝国陸海空軍が扱ったあらゆる兵器体系を図解とともに網羅しています。
その範囲は単なるプラモデルや一般的な兵器図鑑では触れられない領域にまで踏み込んでおり、兵器の名称だけでなく内部構造や作動原理を理解することができます。そして最大の魅力は圧倒的な図版の多さにあります。
三八式歩兵銃、モーゼル自動拳銃、ワルサーP38型などの海外兵器比較から、榴弾砲、要塞砲、地雷火、手榴弾、工兵器具、観測器、軍用写真機に至るまで、兵士教育用の実用テキストとして編まれたため、解説は詳細かつ実務的です。
特に収音防衛機器や火炎放射器など、今日では認知されない兵器までも取り上げている希少な資料的価値が高く、戦争映画やアニメーションの時代考証・メカデザインの裏付けとしても活用できます。
戦艦の巨砲の構造を映像で再現する際や、架空兵器にリアリティを持たせる際、本書に収められた図解と技術的説明は強力なヒントとなります。
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